衣装
あなたがなんとなく見ているキャラクター達は、
シルエット、色、プロップ…沢山の要素によって構成されている。
そしてその要素すべてにキャラクターを表現するための意味が込められている。

例えば、かの有名な国民的キャラクター・ドラえもん。
・ネコ型ロボットなのにつるっとした丸い頭
・青い色
・お腹のポケット
…全部に意味がある事は、作品のファンならよくご存知だろう。

自分でキャラクターをデザインする時は
なぜこのデザインにしたのか?なぜこの色にしたのか?を
きちんと説明できるかどうかが完成度に大きく影響するのだと思う。

中でも衣装はキャラクターの大きな面積を占める重要な要素。
このカテゴリでは、私が仕事の中で衣装デザインについて
学んできた事・経験した事・考えた事をまとめていきたいと思う。
(あくまで私個人の考えなので、一つの意見だと思って頂ければこれ幸い…!)

第一回目は、
衣装デザインで伝えられる事と伝えられない事について。

【衣装デザインで伝えられる事】

■誰なのか

このキャラクターが何をしているのか?
どんな時代のどんな国の人なのか?などの情報が【誰】に含まれる。
・制服のような衣装→何かの組織の一員
・装飾が凝っていて高級そうな衣装→地位の高い人
・中世ヨーロッパ風の衣装→住んでいる地域と時代が分かる
こんな複雑な情報を、言葉で説明しなくとも感じてもらう事ができるのだ。

■どんな性格なのか

・きっちりボタンを閉じてサイズが合った服を着ている→真面目そう/几帳面そう
・ボタンを開けてズボンのすそをズルズルさせている→チャラそう/チャラそう
分かりやすいのが学園もののキャラクターデザイン。
同じ制服を着ているのに、ちょっとした着こなしの差で
キャラクターの性格の違いが伝わってくる。
そのちょっとの差で、見る人に与える印象をコントロールする事ができるのだ

【衣装デザインで伝え辛い事】

何を考え感じているのか?という気持ちの部分は、
衣装よりもジェスチャーと表情の得意領域だ。
例えば、【何かにおびえている】という気持ちを表現したい時は
・おどおどとしたジェスチャー
・おびえている表情

を使ったほうがより伝わる。

キャラ設定

【衣装デザインで伝えられない事】

悪い奴だけど→〇

実は恋人を亡くした悲しい過去によって悪に染まった→✖

例えば、よくある【悪い奴だけど実は~】という設定。

【悪い奴】まではビジュアルで表現できるが、

【複雑な過去】はストーリーで表現できる部分。

これを衣装デザインに入れ込むのはかなり難しい。

(その方法があるなら私が知りたい…)

手を動かす前に、まずは
【キャラクターの何を伝えるかを決める】
作業が重要なのだ。