栗田唯先生のジェスチャードローイングクラス・ストーリー編では、
表情を10~25個描き分けるという課題がある。
今回は【恐怖】の表情について。
過去記事:表情① 怒りの描き分け方
25_essential_expressions_by_napalmnacey-(1)
怒りの時と同じく、
・恐怖の感情って何?
・自分が恐怖する時ってどんな時?
・恐怖してる時しかできない表情やジェスチャーって何?
などを考えた上で、自分で恐怖の演技をして観察してみるとたくさんの発見があった。
・両方の眉がかぎ型に吊り上がる
・おでこにシワがよる
・目を見開く
・更にしたまぶたに力が入る
・落ち着かない・自分を守ろうとして顔の周りに手が集まる etc…

↓このWEBサイトめちゃくちゃ勉強になる…!!!
「恐怖」とは、不安、不確実、警告などを含む否定的な感情のことを言います。「恐怖」は、身体もしくは心理的に安全な状態が損なわれたときに表れます。進化生物学的には、「恐怖」の表情は「私はあなたに攻撃を加えるつもりはありません。」「私を傷つけないで下さい。」ということを示すサインです。攻撃する意思のない人を識別し、他の目的のために貴重なエネルギーを温存させようとするサインでもあります。

引用:空気を読むを科学する研究所/万国共通な「7つの表情」
kyouhu
これらの困惑・驚き・嫌悪といった表情と勘違いされないように、
恐怖の時しかできない表情、恐怖の時にしかやらない事を選んでいく。
そして表情だけでなく、手のジェスチャーも表情をサポートするのにとても有効。
困惑している時、
驚いている時、
嫌悪している時…
実際に自分で演技してみると、表情だけでなく
手のジェスチャーも変わってくる事に気付く。

そんなプロセスを踏んだうえで
【怖かった事を思い出してガタガタ震えている】
というシチュエーションを想像して描いたものがこちら。
表情_009
誰が見ても恐怖以外のなにものでもないように描けたのでは…?
と思ったのだが、唯先生からもらったフィードバックは
「インナーの恐怖に見える」というもの。

な、な、なるほどーーーー!!!!!

ちゃんと恐怖という感情は伝わっているが、
この場合は「表情を描く」という課題なので、
シンプルに「恐怖した瞬間」を描くのが適切なのだ。
そしてシンプルに描いた方が伝わるスピードは早い。
そして今回の目的は「描いた表情が相手に説明しなくても伝わる」こと。

気持ちが入りすぎて、ちょっと前提条件を複雑にしてしまった。
描いてるうちに楽しくなって色んな情報や要素をくっつけた結果、
最初に伝えたかった事からズレていくのはやってしまいがち。要注意や…!

(逆に、何かを想像したり思い出して恐怖している場合はこれでOKという事)

というわけで、
【怖かった事を思い出してガタガタ震えている】
ではなく、
【恐怖している瞬間の表情】
を意識して描いたのがこちら。


表情男2_005
目線を正面にした事によって、
目の前で起こっている事に対して恐怖を感じている事が伝わっているだろうか。
また、恐怖の感情を強調するために
「怖い!こっちに来ないで~!!」と防御&相手を拒否するような手のジェスチャーも加えた。

同じ恐怖の表情でも、
シチュエーションを変えるだけでこんなに描くものが変わる。
だからこそ、描き始める前に
どんなシチュエーションでの恐怖なのか?
を考えて決める事が大事なのだと学んだ。
それを設定するから適切な表情やジェスチャーを選択する事ができる。
意外と描く前にやる事はたくさんあるんだなぁ…